第7回ネイチャーフォト「最終回・浮世絵鑑賞と新緑の中山峠を撮る!」の報告

平成21年4月24日(土)、今年度の最終回となるネイチャーフォトグラフィーが日坂の中山峠にて行われました。毎年この時期、素晴らしい緑の色を見せる茶畑。今年は霜の影響でまだら模様になっており、茶摘風景も見られません。こうした状況になって改めて、お茶畑の美しさとともに、茶産業で暮らしを立てている人たちに想いを寄せることができたような気持ちです。

さて、ネイチャーフォトチームは、昨年に引き続き、浮世絵美術館「夢灯」さんにおじゃましました。館長の武藤さんに、思う存分、浮世絵の魅力を語っていただきました。

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この日の企画展は「日坂の宿展」。
小夜の中山に伝わる「夜泣き石」や、東海道の難所と言われた日坂峠の宿の様子、名物「飴のもち」や「わらびもち」などが浮世絵の中に登場します。

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館長の武藤さんは「浮世絵」について、こんなふうに解説してくれました。
「浮世絵とは、読んで字のごとく『浮世の絵』であり、人々の生活そのものを表現したものです。手に入りやすくするため、木版により大量生産した版画だと思います。
こんなわけで画題には、庶民の娯楽の歌舞伎や役者、遊郭関係、歴史上の人物、相撲など、多方面にわたっています。『東海道五十三次』では、各宿駅の名所、名物等を描き、旅のガイドブックのような役割を果たしていました。それゆえ、当時の各地を知ることができます。江戸時代の『るるぶ』のようなものですね(笑)」

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なるほど〜、と一同納得。
さらに、こんなお話も。
「北斎や廣重など絵師が下絵を描き、彫り師が彫り、摺り師が摺って完成させます。彫り師、摺り師の技が絵師の描いた絵に繊細さを加え、一層、絵を高めるといってもいいのです。たとえば、彫り師の技ですが、ここに描かれている髪の生え際(毛割りといいます)を見てください。1oの間に5〜6本の線が描かれています。絵師が描いた下絵にはそんなに細かな線は描かれていません。彫り師、摺り師によってレベルアップしています。こんなところで、彫り師は技を競い合いました」

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ルーペで確認。
さらに、なるほど〜。

「摺り師も同じです。「ぼかし」は摺り師の技術のひとつで、顔料の乗せ方や微妙な摺り加減で見事なグラデーションをつけます。ときには、下絵の海のところに「うみ」とだけ書かれ、水の色、波の状態などは、彫り師、摺り師に任せられたこともあるようです」

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実はこれ、春画の一部分。
嬉しそうに(?)見ている受講生たち……。

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そんなこんなの、充実の浮世絵鑑賞でした。

その後は、それぞれの感性のおもむくままに撮影に!
小川講師からは、
「今年度の集大成。絞り、シャッタースピード、露出など意識して、寄ったり引いたりする中で、近くから遠くまで撮影してみよう」とのメッセージ。

さてみんな、どんな写真を撮ったのかな?
きっと、絵師、彫り師、摺り師に負けない感性で、中山峠が撮影されたものと、思います。
午後、互評会の予定でしたが、お休みや午後から用事のある受講生が多く、日を改めて行うことになりました。(きっと、お疲れさま会も兼ねて〜)

ということで、お弁当を食べ、「夢灯」さんでコーヒーを入れていただき、中山峠をあとにしたのでした。

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みなさん、お疲れさまでした〜。

それにしても、浮世絵の解説、面白かったです〜。
武藤さんは、8月7日(土)、掛川市竹の丸にて「浮世絵師の描いた日坂、小夜の中山、掛川について」の講演をされるそうです!

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尚、「互評会&お疲れさま会」については、後日、日時をご連絡いたします。
お疲れさまでした〜〜。

[おまけ]
中山峠からの風景:小川講師撮影
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posted by スローライフ掛川 at 2010/05/12 10:33 | Comment(0) | アクティビティプログラム>ネイチャーフォトグラフィー
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