「Nipponの酒」 2/7報告

毎年メニューを変えるNippon学の中で、唯一3年連続でこれだけは変わらない講座が『Nipponの酒 ―酒を学び、酌み交わす』です。
日本酒人気ランキングの中でも、トップクラスの藤枝の酒『喜久酔(きくよい)』には、研ぎ澄まされた日本の物作りの精神があります。本来、この時期の酒蔵は日本酒仕込みの真最中で、雑菌を嫌う為入場できませんが、ライフスタイルデザインカレッジのNippon学だけは「共鳴できるから」と杜氏自ら解説をし、見学をさせて頂いています。

見学には幾つかの厳守すべき事があり、参加者は講座の2〜3日前から心の準備に入ります。
そして2月7日(日) 当日、すっぴんの約束を守った淑女と、それをさり気なくかわす紳士達16名がJR六合駅に集合し、タクシーに乗り合わせて青島酒造へ向かいました。
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杜氏の青島傳三郎(でんさぶろう)さんは、静岡酵母生みの親・河村傳兵衛氏に入門し、酒作りを始めたのが14年前。それまでは、投資顧問や世界の金融市場で働きながら投資理論を研究されていましたが、ある時自問だった‘アイデンティティー’に答えがでました。それは最も非効率な実家の酒造業だったのです。取締役と杜氏の職を両立させる異例さも、その強い意思があるからです。

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酒蔵見学は、予習しておいた醸造行程が更に解説していただき五感で学べます。
まず押えておきたい事は、「手づくり」へのこだわりです。人気の『喜久酔(きくよい)』ですから、当然作れば売れるのですが、青島酒造では人の手で作れる小規模(約800石)で、愛情をかけ手間ひまを惜しまない酒造りをしています。作業自体は単純な事だと仰いますが、それを忍耐力をもって‘毎日コツコツ’を続けることで‘職人の感’や‘熟練の技’が身につくそうです。
そして、「静岡型」へのこだわりです。地下60mから汲み上げる大井川水系南アルプス伏流水は、軟水で平均17〜18℃・年間水量が豊富で安定しているこの地の宝です。その水に合った静岡酵母を使い、菌の成長を待ちながら技の伝授を受けた杜氏が麹をつくる。基本に忠実な地酒「静岡型」が造られています。
米選び・洗米・蒸米・麹作り・仕込み・搾り・貯蔵・・・こうした醸造行程と蔵人の日々の作業を垣間見て、そこにある信念を知ると、生業の域を越えた神聖さを感じます。

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しかし、感動だけで終わらないのが「Nipponの酒」。見学の後は酒蔵で4種の酒(純米吟醸・吟醸・特別純米・特別本醸造)を飲み比べ醸造行程を振り返ります。このシーンが、まるで酒屋のカウンターです。酒のプラスチックケースを椅子にして、自分なりの薀蓄を言っては手酌でおかわり!頬が赤らんできたところで、本格的に酒席へと移動します。
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酒席では、喜久醉が勢ぞろい。実は、青島さんのご厚意です。
先ずは格別の『松下米40』で乾杯。旨い!次に『松下米50』これも旨い!さぁ〜、受講の感想を聞かせていただきましょう。・・・と場が盛り上がった頃、本日の仕事を終えた青島さんが登場しました。
実は、3年前の講座から酒席で話題になるのが、青島さんの格好良さです。ストイックに酒造りに打ち込む姿は、女性を惚れさせ、男性を嫉妬させるようです。そうした異様な盛り上がりも、青島さんは寛容に受け止め、「酒造業界は狭い世界です。皆さんの様な方と楽しい酒になると、作り手としての幸せと感じ、明日の励みになります。」と仰り、益々・・・火に油です!
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スタッフ・八も酔っ払い、まともなメモが残っていませんが・・・、
青島さんは、地域の流儀の酒造りとして『藤森流』を伝承し、杜氏として新たな挑戦をされるそうです。
私達は来年もまた、お会いできる事を楽しみにしています。

posted by スローライフ掛川 at 2010/03/11 22:38 | Comment(0) | アクティビティプログラム>NIPPON学
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